システムエンジニアがうつ病にかかる原因と対処法

激務や環境の変化によるストレスなどが原因で、うつ病にかかってしまうシステムエンジニアが増えています。心の病にかかると体調に影響があったり、気分が落ち込んで仕事ができないという状態になってしまったりします。そこで今回は、システムエンジニアがうつ病にかかりやすい原因や対処法などについて解説します。

うつ病とはどんな病気なのか?

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5人に1人の割合で罹患するとされているうつ病。うつ病にかかると眠れない「睡眠障害」や食欲がなくなる「食欲減退」、ストレスで体の不調が続く「体調不良・体の痛み」などの症状が現れます。特に夜中に何度も目が覚めてしまったり、中々寝付けなかったりする睡眠障害はうつ病に典型的な症状とされています。眠ることができないため朝気持ちよく起きられず、次第に気分が落ち込むようになり、会社に行っても仕事が手につかなかったり、会社を休みがちになってしまったりというのがうつ病によくあるパターンです。なお、うつ病に罹患しやすい傾向のある性格は、真面目で几帳面、責任感の強いタイプだとされています。
不眠やストレスによる体のだるさや頭痛、腰痛、関節痛などが改善されず、内科や整形外科を受診しても異常がなかった場合は、一度精神科や心療内科を受診してみることをおすすめします。また、気分の落ち込みが2週間以上続くような場合にも、うつ病を疑ってみる必要があると言えます。

システムエンジニアがうつ病にかかった際の原因

うつ病の患者数が多いと言われているシステムエンジニアですが、何が原因で心の病を発症してしまうのでしょうか。代表的な原因を3つ紹介します。

ハードワークになりやすい

近年は働き方改革で改善されつつありますが、納期が差し迫ったタイミングなどで、システムエンジニアはハードワークになりやすい傾向があります。終電まで仕事に取り組む日が続いたり、時には会社に泊りがけで仕事をしたりすると十分な休息をとることができず、身体的にも精神的にも多大な負荷がかかってしまいます。また、クライアントとのトラブルやプロジェクトの遅れ、メンバーの欠員などが発生すると、役職が上になるほど精神的な負担がかかり、業務的にもハードワークを強いられることになりやすいです。こういった状況が重なるもしくは続くと、うつ病の発症につながるリスクがあります。

デスクワーク中心

システムエンジニアはデスクワークが中心になりがちなので、日中に日光を浴びる機会が少ない仕事と言えます。日光はやる気を引き起こすセロトニンというホルモン分泌を促進するため、人間にとって日光浴は必要不可欠です。また、セロトニンは夜に睡眠に関わるホルモンであるメラトニンに変化するため、日光を浴びなければ夜眠りづらくなるという悪循環を招きます。デスクワークが多く日光を浴びず、なおかつ体を動かす機会が少なくなると、生理リズムが崩れて体調不良を引き起こし、メンタル面にも大きな影響を及ぼす可能性があります。

コミュニケーション量が少ない

ハードワークが続くとシステムエンジニアはコミュニケーション量も減りがちになりやすいものです。一日中プログラミングを組み上げ、コミュニケーションをとらなくなると、情緒面のバランスを崩すことにつながってしまいます。また、ストレスや悩みを相談したり、愚痴などでストレス発散したりする機会を得られなければ、一人で悩みを抱えて精神的に落ち込みやすくなってしまいます。

企業としてどのような対応ができるか

うつ病をはじめとするメンタルヘルス不全は年々増加傾向にあるため、多くの企業でメンタルヘルス対策が実施されるようになりつつあります。具体的には定期的にメンタルの状態に関するアンケートをとり、社員の精神面での健康状態を測ったり、不調のある社員にはカウンセリングや産業医・病院への受診につなげたりといった施策が挙げられます。
また、うつ病や心の病は個人の弱さや責任が問題ではないということを認識し、プロジェクトメンバーや部下の不調を見過ごさないといった姿勢も大切になります。

うつ病にかかってしまった際の対処法

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システムエンジニアがうつ病にかかったと感じた場合は、臆せず精神科や心療内科を受診しましょう。本当にうつ病なのか、一時的な落ち込みなのかが判明するだけでも、ずいぶんと気持ちが楽になるはずです。また、うつ病は脳内物質の分泌量の変化によって引き起こされる病ですので、投薬治療をすることで完治を目指せます。まずは専門医に相談し、症状に対してどのように対処すべきか判断を仰ぎましょう。
うつ病を発症した場合、まずは治療に専念するために休職することになるのが一般的です。精神科や心療内科で診断書をもらい、上司に報告して心と体を休める環境を整えましょう。
症状に改善が見られ始めたら、仕事への復帰を目指します。ただし、すぐにフルタイム勤務をはじめると症状が再度悪化してしまうリスクがあるため、時短勤務や週2~3日での勤務などを相談すべきです。うつ病の回復状況は個人によって異なりますので、主治医の指示に従いながら、焦らず完治を目指します。主治医が、十分に症状が改善したと判断したら、フルタイム勤務に復帰しても問題ないでしょう。

まとめ

うつ病にかからないよう、仕事の負荷がかかっていると感じたら十分に休息したり、ストレス解消に取り組んだりしてください。また、いつもと違う辛さを感じた際には、躊躇せず精神科や心療内科を受診すべきと言えます。症状の早期発見は、早期回復につながる可能性が高まります。無理せず、焦らず、ストレスを溜めないことを意識して、心身ともに健康を維持できるよう努めましょう。