プログラマ M.H.さん

プログラマ M.H.さん

システム開発で10年以上のキャリアを持つHさんは、様々な会社を経験後、フリーとなった。
雇用形態は変わっても、常に同じ姿勢で取り組む仕事はクライアントからの信頼も厚い。

倒産を期にフリーへ

「フリーになったのは、自然の流れ。雇用形態よりも、自分の仕事ができる点を優先しました。ただ、さすがに会社はもういいと思いましたね」。入社して一社目の会社は業績が傾いたために転職を決意、二社目は倒産という苦い経験を持つHさん。倒産して迷惑をかけたお客様には、申し訳なくてなかなか連絡ができなかったが、自分の仕事も探さないといけない。仕事でおつきあいのあった人脈をたどって連絡していくと、Hさんのそれまでの仕事を評価してくれた人が少なからず存在した。

「社員として働いていた頃にシステム開発だけでなく、営業も経験していたので、人脈ができていたんでしょうね。それが結果的にフリーとしての仕事を始める出発点になりました」。
自分の仕事の質を高めるために同業の知人との意見交換や、仕事先の営業担当者ともじっくり話し合う機会を持ち、他業界の情報にも敏感でいようと心掛けていたという。常にコミュニケーションを大切にしてきたことが、人脈を広げると供に仕事にもつながってきた。

当たり前のことをきちんとやる

フリーになってから仕事がとぎれたことはなく、いろいろな人から常に声がかかるというHさん。その秘訣はと聞くと、「当たり前のことをきちんとやることでしょうね」と一言。どんな仕事に対しても、しっかりコミュニケーションをとり、お客様のニーズに応えられるよう最善をつくす。疑問に思ったことは納得いくまで話し合い、無謀なリクエストには意見もする。ビジネスをする上で当然のことを行うスタンスは、正社員だった頃もフリーになってからも、全く変わらない。

「常駐先でフリーで働く人をたくさん見てきましたが、最近は、朝の遅刻や納期を守らないといった社会人として当たり前のことができない人が増えています。景気の回復でIT業界は売り手市場、そんな人でも仕事がある。特に若い人は、企業側も使いやすいから、いくらでも仕事がある状況です。しかし、そんな仕事の仕方では、いずれ切られることになるし、切られてから自分の実力がないことに気づいても手遅れです」。

正社員なら会社側に管理をされ、上司から仕事の方法や態度など注意を受けるが、フリーは仕事さえやっていれば、誰からも管理をされないため、しっかりと自己管理を行う必要がある。シビアに自分を見つめ等身大の自己分析ができると同時に、自分のスキルをプレゼンテーションできる能力が必要とされる。

少し離れた距離感が心地よい

不安定なフリーの立場で将来について尋ねると、正社員も独立起業も特に考えておらず、今までの延長線上で良い仕事ができればいいし、大きな不安もないという。その背景には、お客様のニーズに応えるために、正社員と同様、時にはそれ以上の仕事もこなしてきた実績がある。フリーと会社の関係というと、仕事を受ける側は「契約外のリクエストには応じない」、仕事を依頼する側からは「依頼した部分だけやってくればいい」というビジネスライクな人間関係の印象がある。その結果、次の仕事への不安がつきまとうが、HさんとmoveIT! の関係は、大きな信頼関係で結ばれている。
「業務に必要だと感じたことを積極的にこなしてきたため、一般のフリーの人から見れば、そんなことまでやるのか、という印象を持つ人もいるかもしれない。しかし、私にとって、正社員のように管理されたり人間関係が煩わしくない一方で、仕事として要求されることは正社員並に高いのはうれしいこと。この適度な距離感が自分にとっては、仕事がしやすい環境であり、さらに良い仕事をしていくモチベーションにもつながっています」。
ユーザの顔が見える現場での仕事が楽しいというHさん。既にあちこちから新たなプロジェクトの声や相談も受けているという。今までのチャネルを大事にしながら常にレベルの高い仕事を続けていくことだろう。