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ブリッジSEとは?仕事内容・年収・必携スキル

ブリッジSEとは?仕事内容・年収・必携スキル

近年、オフショア開発をはじめ他国の企業と協働するITプロジェクトが急増しています。
複数の国をまたぐプロジェクトのメンバーは、用いる言語や文化が異なるのでスムーズな連携が困難なケースがあります。
このような際に活躍するのが、ブリッジSEです。

グローバルな環境下でチームの生産性を向上し、品質を担保するために橋渡しを行うブリッジSEは、どのようなスキルが必要なのでしょうか。
詳しく解説していきます。

ブリッジSEとは

ブリッジSEとは、海外の企業と日本企業の文化や性質、言語の違いを理解した上で、プロジェクトの橋渡し役を担う人材を指します。
プログラミングやプロジェクトの進め方など、IT技術に精通していることはもちろんのこと、様々な背景を持つメンバーをまとめるマネジメントスキルも求められます。
一般的なSEよりもビジネスへの理解や交渉力、高度なコミュニケーションスキルが必要で、実践的な異言語コミュニケーションの運用経験が重視されます。

具体的な仕事内容としては、はじめにプロジェクトメンバーである日本や海外のSEに向けてプロジェクトの進め方を説明します。
また、想定通りの開発を行うために、設計書の補足説明を行って微妙なニュアンスまで理解を促します。
そして、納品物が設計書通りに開発されているか詳細まで確認し、問題があれば修正の指示などを行います。
海外のSEは、ミスがあった場合でも正当性を主張することがあります。
そのため、日頃から信頼関係を築き、認識の齟齬が発生しないよう分かりやすいコミュニケーションが重要になります。

ブリッジSEの年収

ブリッジSEの平均年収は450万円から850万円程度とされています。
海外の企業と日本企業の橋渡しであるため、ブリッジSEは海外勤務となることが多くあります。
中国をはじめとするアジア圏への赴任になった場合、家賃や生活費を日本より抑えられる可能性があります。
そのため、貯金がしやすく場合によっては生活水準を上げやすいとも言えるでしょう。

ブリッジSEの具体的な働き方

ブリッジSEの具体的な働き方について、事例をご紹介します。

Aさんの場合(35歳、男性、会社員、経験歴8年~)

大手SIerのSEとしてキャリアを歩み始めたAさんは、オフショア開発案件の増加に伴い語学力を強化。
英語と中国語を学習し、ブリッジSEにキャリアアップしました。
当初は海外企業のプロジェクトの進め方を学ぶため、現地のSEとして赴任。
今では、プロジェクトマネージャーとしての役割も果たしています。
日本本社と現地子会社間の信頼関係を深めるために、定期的なコミュニケーションは欠かしません。
また、仲が良くなったメンバーには、出張時に現地を観光案内をしてもらうなど、プライベートも楽しんでいます。
年収は700万円程度で、今後はより大きなプロジェクトに関わることを目標にしています。

Bさんの場合(33歳、女性、会社員、経験歴6年~)

大学時代にアメリカへ語学留学をしていた経験から、英語が堪能なBさん。
世界を相手に活躍したいという思いから、グローバル案件を多く受注しているIT企業に就職しました。
プログラマーやSEを経験してIT技術への理解を深め、入社6年目からブリッジSEとしてプロジェクトをマネジメントするようになりました。
現在はロサンゼルスのIT企業の日本支社で、プロジェクト全体をまとめています。
年に数回、ロサンゼルスへの出張もあります。年収は600万円程度で、語学力を磨くために積極的なコミュニケーションに励んでいます。

ブリッジSEになるためには

ブリッジSEになるためには、具体的にどんなことをすればいいのでしょうか?

ブリッジSEに必要なスキル

ブリッジSEとして必要なスキルは、何と言っても語学力です。
海外の人々とコミュニケーションをとるためにも英語は最低限必要ですが、その他にも中国語などプロジェクトの多い国の言語を習得することが望ましいです。
また、ブリッジSE高度なコミュニケーションスキルが求められます。

単純に外国語が堪能なだけでなく、設計書の内容やシステムの仕様を相手に理解させるスキルや、トラブルが発生した際に的確に指示を行うスキルなど、生きたコミュニケーションスキルが重要です。
また、異文化の人々とプロジェクトを進めていくためにも、信頼関係を構築する能力が求められます。
メンバーへの気配りやその国の文化に合わせた話し方など、相手目線でコミュニケーションをとる必要があります。
ブリッジSEは様々なプロジェクトをマネジメントします。
そのため、インフラ系からアプリ開発、Web系まで幅広いシステム開発の知識に精通しておかなければなりません。
未経験の現場に配属されることになった場合も、積極的に知識を吸収して業務に活かす柔軟性が重要になります。

ブリッジSEの就職先

ブリッジSEは経験がモノを言う仕事です。
そのため、まずはIT企業やSIerなどに就職し、システム開発の知識やスキルを習得するのが一般的です。
同時に語学力を磨き、プロジェクトマネージャーとしてのスキルを身につけたら、ブリッジSEにキャリアアップしていきます。
ブリッジSEの需要が高いのは、オフショア開発を多く受注しているIT企業です。
海外に赴任するケースや、来日して働く外国人スタッフをまとめるというケースもあります。
いずれにせよ、文化的背景の違う人々をとりまとめることになるので、異文化への理解やリスペクトを常に忘れないようにしなければなりません。

まとめ

ブリッジSEはグローバルに活躍できる、やりがいのある仕事です。
また、ブリッジSEとしての経験を積むと、グローバルな環境でのビジネス経験がある人材として、市場価値が高まります。
語学力を活かしたいという方や、海外で働きたいという方は、ブリッジSEへのキャリアアップを目指してみてはいかがでしょうか。

コラム著者情報

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