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システムエンジニア(SE)の平均年収は?年齢や経験など条件別に解説

「システムエンジニアの年収は実際高い?」
「未経験からでもシステムエンジニアに転職して高い給与をもらえる?」


など、システムエンジニアの給与に関してわからない方も多いでしょう。

この記事では、システムエンジニア(SE)の平均年収や、年齢・経験・性別など条件別にシステムエンジニアの年収を紹介します。

記事の後半では、IT関連産業の給与と比較したランキングや、システムエンジニアが年収をアップさせる方法についても解説しています。

以下の順で解説しているので、これからのキャリアの参考に、ぜひ活用してください。

1. システムエンジニア(SE)の平均年収
2. 年収のボリュームゾーン
3. スキルによる年収の差
4. 年収アップの方法

システムエンジニア(SE)の平均年収

厚生労働省が公表している「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、企業規模10人以上の企業に勤めるシステムエンジニア(システムコンサルタント・設計者)の平均年収は約669万円(※)です。
一方、企業規模1,000人以上の企業に勤めるシステムエンジニア(システムコンサルタント・設計者)では、さらに高い年収水準となっており、規模が大きい企業に勤めているエンジニアのほうが年収が高い傾向にあります。
国税庁の「令和5年分民間給与実態統計調査」によると、日本人全体の平均給与は460万円ですので、システムエンジニア(SE)の年収は日本人の平均年収よりも約200万円程度高い水準であることがわかります。

企業規模別年収データの傾向

令和5年の統計調査に基づくと、システムエンジニアの年収は企業規模によって以下のような傾向が見られます。
企業規模 年収傾向 特徴
大企業(1,000人以上) 高水準 福利厚生充実、大規模プロジェクト
中企業(100-999人) 中-高水準 成長企業が多く、昇進機会豊富
小企業(10-99人) 中水準 幅広い業務経験、裁量権大
注:具体的な数値については、厚生労働省の統計表「職種(小分類)別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額」を参照し、正確な数値を確認することを推奨いたします。

(※)「職種(小分類)別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)」システムコンサルタント・設計者より
「きまって支給する現金給与額」×12か月+「年間賞与」にて算出

出典:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査
出典:e-Stat 政府統計の総合窓口「賃金構造基本統計調査」
出典:国税庁「令和5年分民間給与実態統計調査

【システムエンジニア(SE)】性別・年齢別年収

システムエンジニア(SE)の年収は、性別や年齢、経験年数によって変動する傾向にあります。
ここでは、令和5年の統計調査を基に、性別と年齢ごとの年収の違いを紹介します。

20代システムエンジニアの平均年収

年齢 男性 女性 年収差
20〜24歳(経験1〜2年) 388万円 364万円 24万円
25〜29歳(経験3〜5年) 530万円 487万円 43万円
注:上記数値は統計調査を参考にした概算値です。正確な数値については、厚生労働省の統計表を直接確認することを推奨いたします。
※「きまって支給する現金給与額」×12か月+「年間賞与その他特別給与額」にて算出
※小数点以下四捨五入

20代は、未経験からシステムエンジニアとしてキャリアをスタートする人が多いため、経験年数が少なく、年収も相対的に低い傾向にあります。
20代前半では女性と男性の年収差は約24万円ですが、20代後半では男性の平均年収が女性を約43万円上回る結果となっています。
キャリアの開始時期や職場環境、担当するプロジェクトの規模などが年収に影響を与えていると考えられるでしょう。

30代システムエンジニアの平均年収

年齢 男性 女性 年収差
30〜34歳(経験6〜8年) 690万円 547万円 143万円
35〜39歳(経験8〜12年) 716万円 767万円 女性が51万円上回る
注:上記数値は統計調査を参考にした概算値です。正確な数値については、厚生労働省の統計表を直接確認することを推奨いたします。
※「きまって支給する現金給与額」×12か月+「年間賞与その他特別給与額」にて算出
※小数点以下四捨五入

30代になると6年以上の経験を積み、複数のスキルを習得したり、プロジェクトリーダーやテックリードなど重要なポジションを任されたりするケースが増えます。
そのため、20代と比べると、年収の大幅なアップが可能です。
30代前半の男女の年収差は143万円ですが、30代後半になると女性の年収のほうが男性より約51万円高い結果となっています。
30代後半で女性の年収が男性を上回るのは、結婚や出産後もキャリアを継続する女性の増加や、専門スキルを活かして復帰する女性エンジニアが増えているからと考えられます。
特にエンジニア業界では経験や専門性が重視されるため、復職後に高い年収を得るケースも多いのでしょう。

40代システムエンジニアの平均年収

年齢 男性 女性 年収差
40〜44歳(経験12〜18年) 753万円 659万円 94万円
注:上記数値は統計調査を参考にした概算値です。正確な数値については、厚生労働省の統計表を直接確認することを推奨いたします。
※「きまって支給する現金給与額」×12か月+「年間賞与その他特別給与額」にて算出
※小数点以下四捨五入

経験年数が12年以上になる40代は、エンジニアとしての実務だけでなく、プロジェクトマネージャーや技術責任者のような管理業務を任されることが増えるため、年収がさらに上昇します。
40代前半の男性と女性の年収差は約94万円です。
この差が大きいと感じる方もいるかもしれませんが、日本全体の男女の年収差と比較すると、システムエンジニアは男女間の収入格差が相対的に小さい職種であり、女性でも高い年収を狙える業種といえるでしょう。
出典:国税庁「令和5年分民間給与実態統計調査
出典:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査

【システムエンジニア(SE)】経験年数による年収の差

システムエンジニア(SE)の年収は、ほかの専門職同様に経験年数によって大きく変わります。
ここでは、e-Stat「政府統計の総合窓口賃金構造基本統計調査」を参考に、経験年数ごとの年収傾向を紹介します。
「年収ではイメージがつきにくい」という方は手取り金額を(※1)参考にしてみてください。
経験年数(全年齢合計) 平均年収目安 手取り年収目安 手取り月収目安
0年 370万円 293万円 24万円
1〜4年 473万円 370万円 31万円
5〜9年 468万円 366万円 30万円
10〜14年 545万円 422万円 35万円
15年以上 536万円 415万円 35万円
注:上記数値は統計調査を参考にした概算値です。実際の年収は個人のスキル、勤務先、担当業務などにより大きく異なります。

システムエンジニアのなかでも、得意な分野とスキルが異なるため、収入にも差が発生します。
たとえば、AI・機械学習、クラウド技術、セキュリティなどの特定技術に特化したエンジニアは、そのスキルに対する需要が高いため、同年代の平均を上回る収入を得られる可能性があります。
このように、システムエンジニアはほかの職業に比べて、個人ごとの年収差が大きい職業であるというのが実情です。
専門的なスキルや経験が年収に大きな影響を与えるため、自分のキャリアパスをどう築いていくかが、将来の収入に直結する重要な要素となります。
※1 税金・社会保障教育「税金社会保険料シミュレーション」を利用して概算計算
出典:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査
出典:e-Stat「政府統計の総合窓口賃金構造基本統計調査

【システムエンジニア(SE)】年収のボリュームゾーン

システムエンジニア(SE)の年収のボリュームゾーンは、35〜44歳男性で約539〜623万円と考えられます。

これは「経験年数による年収の差」で述べたように、15年以上の経験を積んだあと年収が下がる傾向にあるためです。

ただし、システムエンジニアの年収は、個人のスキルや所属する会社によって大きく異なるため、平均年収と自分の年収を比べた際に、自分の年収のほうが低いと感じることも珍しくありません。

【システムエンジニア(SE)】スキルによる年収の差

IT関連産業の給与等に関する実態調査結果によると、システムエンジニアに限らず、IT関連産業の技術職全般では、スキルレベルによって年収に大きな差があることがわかります。

この調査で示されたスキルレベルは下記のとおりです。

レベル1:新人・初級者レベル/仕事に慣れ始めたレベル
レベル2:上位者の指導のもとに仕事ができる若手人材レベル
レベル3:独立して仕事ができる中堅人材レベル
レベル4:部下を指導できるチームリーダーレベル
レベル5:社内での指導者・幹部レベル
レベル6:国内で著名なレベル
レベル7:国際的に著名なレベル

レベル4の「部下を指導できるリーダー」の位置から年収が大きく上昇する傾向にあります。

高い年収を目指すには、技術面だけでなく、プロジェクト管理やマネジメント能力を磨いていくことも重要といえるでしょう。

出典:IT関連産業の給与等に関する実態調査結果

IT業界におけるSEの給与は高いのか

経済産業省の調査資料を参考に、IT業界内のSEの給与の位置付けをランキング形式で明確化しました。
ランキング 業種 年収
1位 ITコンサルタント 929万円
2位 プロジェクトマネージャ 892万円
3位 プロデューサー/ディレクター 793万円
4位 IT関連営業・マーケティング 783万円
5位 高度SE・ITエンジニア (基盤設計担当・ITアーキテクト) 778万円
6位 IT技術スペシャリスト (DB・NW・セキュリティ等) 758万円
7位 インターネット関連企業営業・マーケティング 682万円
8位 IT教育(講師・インストラクタ等) 651万円
9位 IT運用・管理(顧客向け情報システムの運用) 609万円
10位 SE・プログラマ(組み込みソフトウェアの開発・実装) 604万円
高度SEの年収は778万円で全体の5位、SEの年収は604万円で10位という結果です。

日本人全体の平均年収は460万円で、中央値は423万円です。

平均・中央値ともに上回り、システムエンジニアは日本全体の年収と比較して高めであることがわかります。

出典:IT関連産業の給与等に関する実態調査結果

【システムエンジニア(SE)】年収アップの方法

ここまで、システムエンジニアの平均年収をご紹介してきましたが「今の会社は平均年収よりも低い」「もっと年収をアップさせたい」と感じた方もいるのではないでしょうか。
システムエンジニアとして年収を上げるためには、スキル向上と経験に加え、働く場所やポジションを戦略的に変えることが有効的です。
ここからは、システムエンジニアが年収をアップさせる具体的な方法を詳しく紹介します。

  • スキルアップする

  • 転職する

  • 資格を取得する

  • 副業する

  • フリーランスとして独立する

スキルアップする

システムエンジニアのスキルアップは、大きく分けて2種類あります。
1. 技術スキルの向上
2. ビジネススキル・コミュニケーション能力の向上

技術スキルの向上戦略

技術の向上は、得意分野の専門性を高めていく方法専門分野の幅を広げていく方法があります。
専門性を極める方向では、以下のような技術領域が高い年収アップ効果を期待できます。

  • クラウド技術:AWS、Azure、GCPの専門認定取得(年収+100-200万円の効果)

  • AI・機械学習:Python、TensorFlow、PyTorchの習得(年収+150-300万円の効果)

  • セキュリティ:CISSP、CEH等の取得とペネトレーション技術(年収+120-250万円の効果)

  • データサイエンス:統計学、ビッグデータ解析技術(年収+100-200万円の効果)


幅を広げる方向(フルスタックエンジニア)では、オールラウンドに活躍できるエンジニアに注目が集まっています。

  • フロントエンド:React、Vue.js、Angular等のモダンフレームワーク

  • バックエンド:Java、Python、Go、Rust等の複数言語習得

  • インフラ:Docker、Kubernetes、CI/CDパイプライン構築

  • データベース:PostgreSQL、MongoDB、Redis等の複数DB技術


技術の幅を広げることで、年収やエンジニアとしての価値も向上していくでしょう。
技術領域 平均年収プレミアム 習得推奨度 市場需要
AI・機械学習 +150-300万円 ★★★★★ 急拡大中
サイバーセキュリティ +120-250万円 ★★★★★ 継続的高需要
クラウドアーキテクチャ +100-200万円 ★★★★☆ 安定需要
DevOps・SRE +80-180万円 ★★★★☆ 継続成長
ブロックチェーン +100-200万円 ★★★☆☆ 変動大

ビジネススキル・コミュニケーション能力の向上

技術以外のスキルアップは、リーダーに求められるマネジメント能力や、コミュニケーション能力の向上などが収入を増やすポイントになります。
マネジメントスキルでは以下の能力が重要です:

  • プロジェクト管理:PMP、スクラムマスター認定取得

  • チームリーダーシップ:アジャイル開発の実践経験

  • 予算・リソース管理:ROI計算、コスト最適化スキル


ビジネス理解・提案力では以下のスキルが年収アップにつながります:

  • 業界知識:金融、医療、製造業等の業界特化知識

  • マーケティング理解:デジタルマーケティング、データ分析

  • 企画提案力:課題発見から解決策提示までの一連のスキル


リーダーやマネージャーなど、さらに上のポジションを目指すことで年収を上げることが可能になります。
ほかにも、マーケティングスキルなどを身につけることで、他者との差別化を図れるようになるでしょう。

転職する

同じシステムエンジニアでも所属する企業によって、年収が大きく変わる場合があります。
企業の規模や、下請け、元請け、業界などでも大きな違いがあるでしょう。

年収アップが期待できる転職戦略

今の職種である程度経験を積んだあとに、戦略的に上位企業・高収入業界へ転職することで大幅な年収アップが期待できます。
転職先企業規模 年収レンジ メリット 求められるスキル
大手IT企業 600-1200万円 安定、福利厚生充実 高度な技術力、チームワーク
メガベンチャー 700-1500万円 成長性、ストックオプション スピード感、事業理解
コンサルティング 800-2000万円 高年収、スキル向上 論理思考、課題解決力
外資系企業 900-3000万円 実力主義、高収入 英語力、専門性、成果主義適応
業界 平均年収 特徴・求められるスキル
金融・フィンテック 750-1800万円 規制対応、セキュリティ、リアルタイム処理
ヘルスケア・医療IT 650-1500万円 医療知識、プライバシー保護、AI活用
自動車・IoT 600-1400万円 組み込み技術、リアルタイム制御
ゲーム・エンタメ 550-1200万円 ユーザー体験、大規模処理、創造性
経済産業省の「IT人材需給に関する調査」によると、IT人材の不足は2030年まで年々増加傾向であり、2030年には最大79万人不足する見込みです。
このように、エンジニアの需要は継続的に高いため、スキルと実績を積んだエンジニアにとって転職市場は非常に有利な状況が続いています。

転職成功の具体的アクション

転職前の準備(6ヶ月程度)

  • ポートフォリオ整備:GitHubでのコード公開、実績の可視化

  • スキル証明:関連資格取得、個人プロジェクトの完成

  • 業界研究:転職先業界のトレンド、求められるスキル調査

  • ネットワーキング:勉強会参加、エンジニアコミュニティ活用


転職活動の進め方

  • 複数チャネル活用:転職エージェント、直接応募、リファラル採用

  • 面接対策:技術面接、ケーススタディ、カルチャーフィット確認

  • 条件交渉:年収だけでなく、労働環境、成長機会も考慮

  • 内定後の検討:長期キャリアパスとの整合性確認


出典:IT人材需給に関する調査|経済産業省

資格を取得する

スキルアップを図ると同時に専門資格を保持することで、年収アップと転職市場での競争力向上が期待できます。
資格は知識の客観的証明となり、特に転職時の書類選考通過率向上年収交渉の根拠として非常に有効です。
また、転職の際にも知識があることを証明できるためおすすめです。

年収アップに直結する資格ランキング

資格には国家資格とベンダー資格があり、代表的なものを以下にまとめました。
【国家資格(情報処理技術者試験)】
資格名 年収効果 難易度 取得優先度
ITストラテジスト試験(ST) +100-200万円 ★★★★★ ★★★★★
システムアーキテクト試験(SA) +80-150万円 ★★★★☆ ★★★★★
プロジェクトマネージャ試験(PM) +70-130万円 ★★★★☆ ★★★★★
情報処理安全確保支援士(SC) +60-120万円 ★★★★☆ ★★★★☆
応用情報技術者試験(AP) +30-60万円 ★★★☆☆ ★★★☆☆
基本情報技術者試験(FE) +20-40万円 ★★☆☆☆ ★★☆☆☆
【ベンダー資格】
資格名 年収効果 取得コスト 市場価値
AWS Certified Solutions Architect +100-200万円 10-20万円 ★★★★★
Google Cloud Professional +80-180万円 10-15万円 ★★★★☆
Microsoft Azure Expert +70-150万円 8-15万円 ★★★★☆
CISSP (セキュリティ) +120-250万円 50-100万円 ★★★★★
PMP (プロジェクト管理) +80-150万円 30-50万円 ★★★★☆
【専門技術資格】

  • オラクルマスター(ORACLE MASTER)

  • マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)

  • Linux技術者認定試験(LinuC)

  • シスコ技術者認定

  • DB2エンジニア

資格取得の戦略的アプローチ

キャリア段階 推奨資格 取得目的
新人〜3年目 基本情報・応用情報
AWS SAA・LinuC
基礎知識証明・転職市場価値向上
中堅 4-8年目 SA・PM・高度区分
クラウド Professional
専門性証明・マネジメント能力証明
シニア 9年目〜 ST・CISSP・PMP
業界特化資格
戦略立案・高度専門性・業界知識
効率的な資格取得方法

  • 計画的な学習スケジュール:3-6ヶ月の学習期間設定

  • 実践との組み合わせ:業務で使用する技術の資格を優先取得

  • 継続教育:資格維持のための定期的なスキルアップデート

  • コスト効率:会社の資格取得支援制度活用


ベンダー資格とは、パソコンなどの製品を販売しているベンダー企業が独自で認定している資格試験のことです。
資格取得のために得た知識は、システムエンジニアとしてのスキルアップやキャリアアップに大きくつながり、年収アップの確実な投資となるでしょう。

副業する

IT業界は、比較的副業に対して寛容な企業が多い傾向にあります。
2023年の調査では、IT企業の約70%が副業を認めており、エンジニアにとって収入増加の有効な手段となっています。
今よりも収入を増やしたいと考えている方は、副業してみるのも良いでしょう。

システムエンジニア向け高収入副業

本業のシステムエンジニアを活かした副業をすれば、効率的に収入を増やせます。たとえば、アプリ・システム開発やプログラミングスクールの講師などの副業であれば、本業の経験を有効活用できるでしょう。
副業種類 時給/月収目安 必要スキル 時間投入
システム開発(受託) 5,000-15,000円/時
月15-50万円
実装力・設計力 週10-20時間
技術コンサルティング 8,000-25,000円/時
月20-80万円
高度な専門知識・提案力 週5-15時間
システム保守・運用 3,000-8,000円/時
月10-25万円
運用経験・トラブル対応 週5-10時間
技術顧問・アドバイザー 月5-30万円(固定) 豊富な経験・業界知識 月2-8時間
副業種類 収入目安 特徴
プログラミングスクール講師 時給3,000-8,000円
月10-30万円
安定収入・教育スキル向上
技術書執筆・記事作成 1記事5,000-50,000円
月5-20万円
専門知識の体系化・個人ブランディング
動画教材作成 月3-15万円(継続) 一度作成で継続収入・スケーラブル
技術セミナー・研修 1回10-50万円 高単価・専門性アピール

副業成功のための戦略

一方、副業で新たな分野に挑戦し、スキルを習得することで、リスクを最小限にエンジニアとしての市場価値を高められるため、一石二鳥です。
段階別副業アプローチ
【ステップ1:スキル活用型(月5-15万円目標)】

  • Webサイト制作:WordPress、React等での小規模案件

  • データ入力・分析:Excel VBA、Python等での自動化

  • IT系ライティング:技術ブログ、マニュアル作成


【ステップ2:専門性活用型(月15-40万円目標)】

  • システム開発:本業の技術スタックを活用した受託開発

  • 技術コンサル:導入支援、技術選定アドバイス

  • プログラミング指導:個人レッスン、企業研修


【ステップ3:事業化・高単価型(月40万円以上目標)】

  • SaaS開発・運営:自社プロダクト開発

  • 技術顧問:複数企業との顧問契約

  • 高度コンサルティング:DX支援、システム戦略立案


たとえば、Webサイトの制作やデータ入力、IT系のライティングなどは、初期投資をあまりかけずに短時間で始められるでしょう。
副業の注意点・リスク管理

  • 就業規則の確認:会社の副業規定を事前にチェック

  • 時間管理:本業に支障をきたさない範囲での活動

  • 確定申告:年収20万円超で申告義務発生

  • 情報管理:機密情報の漏洩防止・競合避止義務遵守

フリーランスとして独立する

フリーランスとして独立すると、実績とスキルが収入に直結し、努力次第で大幅な年収アップが可能です。
2024年のフリーランスエンジニア平均年収は700-900万円で、受注する案件価格を自分で設定でき、高いスキルや実績を持っている場合は高額な案件も獲得でき、年収1,000万円以上を目指すことも十分可能です。
ただし、フリーランスは会社員のような手厚い福利厚生がなく、労働基準法も適用されません。
また、案件受注に付随する発注者との細かいやりとりや事務作業など、本来の業務以外の対応もすべて自分でおこなうので、会社員とフリーランスどちらが自分に合っているか慎重に見極める必要があります

フリーランスエンジニアの収入実態

スキルレベル 月単価相場 年収目安 必要経験・スキル
ジュニアレベル 40-60万円 480-720万円 実務経験2-3年、基本的な開発スキル
ミドルレベル 60-90万円 720-1,080万円 実務経験4-7年、設計・リーダー経験
シニアレベル 90-130万円 1,080-1,560万円 実務経験8年以上、アーキテクチャ設計
エキスパートレベル 130-200万円 1,560-2,400万円 実務経験10年以上、技術的リーダーシップ
技術領域 月単価相場 案件数 市場トレンド
AI・機械学習 80-150万円 ★★★☆☆ 急成長・高単価
クラウドインフラ 70-120万円 ★★★★☆ 安定需要・継続成長
Web開発(React/Vue) 60-100万円 ★★★★★ 豊富・競争激化
モバイルアプリ開発 65-110万円 ★★★★☆ 安定・ネイティブ需要増
セキュリティ 75-130万円 ★★★☆☆ 高需要・専門性重要
業務システム開発 55-90万円 ★★★★★ 豊富・安定

フリーランスに向いている人の特徴

以下のような特徴を持つ方は、フリーランスに向いているといえるでしょう。
必須特性

  • スケジュールやお金など自己管理が得意または苦に感じない

  • システムエンジニアの仕事が好きで、技術学習を継続できる

  • 責任感を持って業務を遂行でき、品質にコミットできる

  • 行動力があり主体的に考え行動できる


成功しやすい追加特性

  • 営業・コミュニケーションが得意:案件獲得、クライアント関係維持

  • 経営・財務の基礎知識がある:事業運営、税務処理への理解

  • 市場動向への感度が高い:技術トレンド、案件相場の把握

  • リスク管理能力がある:収入変動、案件終了リスクへの備え


フリーランス不向きの特徴

  • 安定志向が強い:毎月決まった収入を重視

  • 営業活動が苦手:新規開拓、自己アピールに抵抗感

  • 自己管理が苦手:スケジュール管理、健康管理が困難

  • チームワークを重視:一人での作業にストレスを感じる


フリーランスは仕事や収入、休日などが不安定になりやすいため、安定志向の方にはおすすめできません
一方で、何事にも責任感を持って、主体的に行動していくことで、成果をより直接的に感じられ、収入面でも大幅なアップが期待できる働き方です。
「個人の成果がなかなか評価されない」「もっと高い年収を目指したい」と感じている方にとっては、フリーランスになることで収入アップとやりがいの両方を得られる可能性が高いでしょう。

フリーランス独立の成功戦略

財務面の準備

  • 生活費6-12ヶ月分の貯蓄:独立初期の収入不安定に備える

  • 開業資金準備:PC・ソフトウェア・営業ツール等で50-100万円

  • 税務・会計知識習得:確定申告、経費管理、節税対策の学習


営業・案件獲得準備

  • ポートフォリオ構築:GitHubでの実績公開、成果物の整理

  • 人脈形成:現職での人間関係維持、業界イベント参加

  • 営業チャネル構築:エージェント登録、直接営業先リストアップ


スキル・専門性強化

  • メインスキルの深化:得意技術の専門性をさらに高める

  • 市場価値の高い技術習得:AI、クラウド、セキュリティ等

  • ビジネススキル習得:営業、マーケティング、財務の基礎知識

案件獲得チャネル別特徴
獲得チャネル 単価水準 案件継続性 営業工数
フリーランスエージェント 中-高 ★★★★☆
直接営業 ★★★★★
リファラル・紹介 ★★★★★
クラウドソーシング 低-中 ★★☆☆☆
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関連記事:エンジニアがフリーランスで働くメリットとは?案件はどこから受注する?

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    moveIT!の案件情報例

    実際にmoveIT!で募集している案件情報をいくつか紹介します。(※2024年11月時点)
    案件 1. 【Java】不動産業システム開発 2. 【フルリモート】【C#】画像分析・可視化作業対応 3. 【Kotlin】Androidアプリケーション開発
    必須スキル ・Java開発経験 ・設計経験者
    ・C#/Angular等のオープン系言語を活用できる方 ・WEBサイトやアプリ開発の経験者
    ・Kotlin ・Android向けアプリケーション開発経験(数年以上)
    場所 東京都 ※一部リモート可 フルリモート フルリモート
    1か月の報酬 55〜65万円 55〜70万円 80〜90万円
    紹介した案件はあくまでも一例ですが、案件の報酬単価から算出すると、年収660〜1,080万円を目指せる可能性があることがわかります。ただし、報酬が高い案件ほど、求められるスキルや実績も高いため、自分のスキルや経験に合った案件を選ぶことが重要です。

    moveIT!では、エンジニア一人ひとりの条件やスキルレベルに応じた案件を紹介しています。無料の会員登録をすることで、キャリアコーディネーターから直接案件の紹介をもらえるほか、キャリアアップの個別相談なども可能です。

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    moveIT!を利用した体験談

    moveIT!」では、エンジニアに特化した仕事の紹介をおこなっています。

    フリーランス、正社員、派遣社員など、さまざまな働き方に応じた紹介が可能です。

    ここでは、実際にmoveIT!を利用し、フリーランスとして活動している方の体験談を紹介します。
    moveIT!を活用してフリーランスエンジニアとして働いている田村さん(仮名・30代男性)は、新しいクライアントを探すため、Google検索で見つけたmoveIT!に登録したようです。

    登録後「すぐに連絡をもらえて、安心感を得られた」と語る田村さん。

    さらに、以下のようなメリットも実感しているようです。

    「担当者に逐一相談に乗ってもらえる!」
    「信頼できる企業と契約でき、学びやビジネスマナーなどを身につけることができた」
    「起業後も細かい相談に乗ってもらえるので、今後も付き合いを続けたいと思える」


    ほかにも、moveIT!を利用した方の多くの体験談をいただいているので、ぜひ参考にしてください。

    エンジニアインタビュー

    まとめ

    ・企業規模10人以上の企業に勤めるシステムエンジニア(システムコンサルタント・設計者)の平均年収は660万4,000円

    ・企業規模1,000人以上の企業に勤めるシステムエンジニア(システムコンサルタント・設計者)の平均年収は788万5,900円

    システムエンジニアの年収は、所属する企業や、個人のスキルにより大きな差があるのが実情です。

    もし現在の収入に不満がある場合は、スキルアップや転職、フリーランスを視野に入れてみるのも年収をアップさせる方法の一つです。

    エンジニアに未経験から挑戦する場合、最初の年収は370万円くらいかもしれません。

    しかし、IT業界は今後も需要が拡大すると予想されており、とくにシステムエンジニア(SE)は人材不足が続いています。

    そのため、経験やスキルを身につけることで市場価値が高まり、好条件での転職やキャリアアップが期待できます。

    フリーランスとしての独立を考えている人は、「moveIT!」を活用することで手厚いサポートを受けられ、スキルアップのフォローサービスや、起業を希望する会員向けの相談窓口もあるため安心して利用できるでしょう。

    柔軟な働き方ができる時代だからこそ、自分に合った働き方で充実感のあるキャリアを築いていきましょう。

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