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どんなSEになりたい?正社員とフリーランスのメリット・デメリット

どんなSEになりたい?正社員とフリーランスのメリット・デメリット

SEにはさまざまな働き方があります。会社に正社員として勤務してSEをするのか、
または、フリーランスでえSEをするかにより、それぞれメリット・デメリットがあります。
会社員としてのSEだと、収入は会社の人事考課に左右されます。
一方、フリーランスのSEだと、会社の人事考課に左右されず、案件内容によって、その収入が左右されることになります。
この記事ではそれぞれの場合のメリット・デメリットを説明します。

正社員SEのメリットとは

IT業界では人手不足が深刻で、昨今は正社員SEの待遇改善などが進展してきています。正社員SEのメリットとは何と言っても、「安定」でしょうか。フリーランスSEの場合には、月毎の業務内容などによって、その月の収入が左右されるといったことがあります。正社員SEであればこのような変動はなく収入が安定しています。
収入の安定のメリットは、一般的に想像されているよりも、影響のあることです。例えば、住宅を購入しようとして、審査を掛ける場合に、正社員の場合には比較的に好条件でかつ、スムースにローン審査が通過するといったことがあります。その理由は、前述の「収入の安定」が、銀行等の金融機関からみてプラスに働くためです。

正社員SEの保険や税金面でのメリット

また、保険や税金面でもメリットがあります。健康保険では社会保険に加入ができ、また年金では厚生年金に加入ができます。
これらの保険は会社が保険料の半額を負担してくれているため、自分で国民健康保険に加入するよりもメリットがあります。
税金面では、正社員の場合、収入の一定額があらかじめ経費として控除されるため、所得税がその分安くなります。
フリーランスSEの場合には、個別に確定申告時に経費を計上しないと、
正社員SEのように自動的に経費が控除されることはありません。

フリーランスSEのメリットとは

フリーランスSEのメリットは、自由な働き方にも関わらず、案件によっては手取りの収入が月に100万を超えるといった夢が見られるといった点にあります。
また、正社員SEの場合のように、会社の人事の評価を気にせず、自分のペースで仕事を行うことができ、
当然、義務的な残業を行うといったことも無用となります。
案件ごとに仕事を行うスタイルなので、クライアントごとに必要となる知識や経験が異なり、
SEとしての知見の幅を広げることができるといった点にもメリットがあります。

正社員SEとデスマーチ

会社に拘束される正社員SEの場合、会社が受注してしまった案件は、
例えどんなことをしても、納期に間に合わせる必要があります。
これが俗にいう「デスマーチ」ですが、数か月間、家に帰宅できない場合や、あるいは徹夜が数週間継続するといった状況がおきる場合があります。
ある程度まともな会社であればきちんと残業代が支給されるのですが、
一部の零細の場合には、こうした残業時間に対する手当が支給されないといったブラックな状態がおきる場合があります。
IT業界では価格競争が激しいため、案件の単価を下げた受注が少なくなく、また納期に物理的な無理があることが少なくありません。

フリーランスSEと社会保険

フリーランスのデメリットでしばしば見かけるのは「保険に加入できない」といったものです。
確かに、個人事業主であるフリーランスは社会保険に加入することはできません(自分で会社を設立して、「法人化」を行えば話しは別です)。
一般的には、フリーランスSEの場合には国民健康保険に加入しますが、保険料が収入に応じた累進性のため、収入が大きくなるほど負担が大きくなります。
他方で、文芸美術国民健康保険組合というものがあり、この組合に加入することで、保険料を一定金額に押さえるといったことが可能です。

また、「フリーランスには雇用保険や労働保険がないため不安」といった声もありますが、
近年は比較的に低額で民間保険が販売されています。
傾向としては、ネットで契約が可能な保険ほど、保険料が安くなります。
さらに、賠償責任保証保険もあるので、こうした保険商品を活用することにより、
フリーランスSEであることのリスクや不安を一定程度軽減することが可能です。
また、これらの保険料は経費に計上可能なものですので、税金面からみても、
「もしもに備えた貯蓄」よりも、メリットがある場合があります。

SEの働き方改革?

人手不足の波はSE業界にも押し寄せてきています。
また、昨年の平成30年に成立した働き方改革関連法案成立の影響もあり、SE業界にも働きかた改革が進展し始めています。
これまで、正社員SEの場合、自社のオフィスに常駐するか、客先に常駐するかなど、いずれにしても常駐型の勤務形態が大半でした。
他方、近年は働き方改革を行う目的、人材の定着といった観点から、
従来の「SE=ハード」といった印象を払拭するため、さまざまな勤務形態がとられ始めています。
例としては、フレックスタイム制の施行や在宅勤務によるリモートワークの推進などです。
近年はクラウド環境の充実もあって、従来は情報セキュリティの観点から敬遠されていたリモートワークについて選択できるように変化しています。
また、フリーランスSEの増加もこうした、SE業界の働き方改革の一環と捉えることができます。

フリーランスSEは、とっても自由!

案件の波に収入が左右されるものの、会社に縛られないフリーランスSEは、とっても自由です。
当然、納期などの縛りはありますが、1か月デスマーチなんて事態になりたくなければ、初めから案件を受注しないといった選択が可能です。
また、正社員SEでは不可能な数か月にわたるバカンスもフリーランスであれば可能です。
リモートワークの環境さえ整っていれば、場所を選ばず海外でも仕事を行うことができます。
また、プログラムコードは英語が基本でありことから、日本国内に限定されず、海外の案件も場合によっては受注可能です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。正社員SEもフリーランスSEもそれぞれ、メリット・デメリットがあります。
収入をとるならフリーランスSEと主張するものもありますが、そのような主張は正確とは言えません。
正社員SEでも非常に高額な場合もあり、他方でフリーランスも営業がうまくいかないと、無収入といった場合もあります。
いずれを選択するべきかは、その人個人の人生観に起因するものでしょう。

コラム著者情報

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