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フリーランスエンジニアの現実は?正社員との違いや成功体験談を紹介

会社員よりも自由に働け、実力に応じてしっかり稼げるイメージのあるフリーランスエンジニアへの転身を考えている方も多いでしょう。

しかし、自由度の高い生活を求めフリーランスエンジニアになった方が、現状に満足しているのか気になる方も多くいます。

そこでこの記事では、以下の内容を紹介します。
  • フリーランスエンジニアとは?
  • フリーランスエンジニアと正社員エンジニアの違い
  • フリーランスエンジニアの理想と現実
  • フリーランスエンジニアになるメリット
  • フリーランスエンジニアになるデメリット
  • フリーランスに向いている人の特徴5選
  • フリーランスに向いていない人の特徴4選
  • フリーランスエンジニアに転身した人の成功事例
フリーランスエンジニアの現実を知り、挑戦するかどうかの判断材料として本記事を参考にしてください。

フリーランスとは?

フリーランスエンジニアとは、会社に所属せずに個人事業主としてエンジニアの仕事を行う人のことを指します。
個人でエンジニアの案件を獲得して報酬を得るというスタイルです。

一般的に仕事の量や働き方は自由に設定できるため、週に3日だけ働くスタイルや旅をしながら働くスタイルといったことを実現できます。

さらに、やった分だけ稼げるため、努力が収入に直結するのもフリーランスエンジニアの特徴です。

しかし、実力によっては仕事を得られず、金銭的に苦労するリスクもあります。

また、確定申告や契約、請求など、すべてを自分自身で対応する必要があるので、仕事以外の事務作業の知識も求められます。

関連記事:どんなSEになりたい?正社員とフリーランスのメリット・デメリット

フリーランスエンジニアと正社員エンジニアの違い

フリーランスエンジニアと正社員エンジニアの違いは、雇用形態や仕事の獲得方法、社会的信用性などがあげられます。

正社員は企業と雇用契約を結ぶことで、不当な解雇がなかったり、給与が安定していたりする特徴があります。仕事も会社から与えられたものを担当するため、自ら営業して案件を獲得する必要はほぼありません。給与が安定していることから、社会的信用性も高く、住宅や車の各種ローンも組みやすくなっています。

一方で、フリーランスは、自ら営業活動をして案件を獲得する必要があります。保有しているスキルに需要がなければ案件の獲得はむずかしく、収入も不安定になりがちです。そのため、社会的信用性も低くなります。しかし、働く時間や場所にとらわれない働き方を選べる点や、成果によって給与アップやスキルアップが会社員よりも早い点は、フリーランスエンジニアの魅力です。

関連記事:正社員とフリーランスの収入や働きやすさの違いは?メリット・デメリットも紹介

フリーランスエンジニアの理想と現実

フリーランスに対する理想と、実際にフリーランスで働いている方の、年齢層や年収、満足度などのリアルな情報を紹介します。

フリーランスエンジニアの理想

何を目的として、フリーランスに転身するのかによって、働く時間や業務内容が変わるでしょう。

ここでは、フリーランスの方が今の働き方を選択した理由をご紹介します。
このアンケートで1番多い理由は、「自分の裁量で仕事をするため」です。
会社員をしていると個人の裁量権がなく、ストレスを感じることも少なくありません。
「そういったストレスから解放されたい」という理由からフリーランスを目指す方が多いようです。

そのほかにも「働く時間や場所を自由にしたい」「収入を増やしたい」などの理想を抱いてフリーランスに転身した方もいます。

出典:フリーランス協会「フリーランス白書2020」

フリーランスエンジニアの現実

ここからは、さまざまなアンケート調査をもとにフリーランスエンジニアの現実をご紹介します。

年齢層

有名クラウドソーシングサイト「ランサーズ」の調査によると、フリーランスエンジニアの年齢層は以下のとおりです。
  • 20代:6%
  • 30代:22.3%
  • 40代:36.7%
  • 50代:24.7%
  • 60代以上:9.3%
このデータから、実務経験の少ない20代は会社員で経験を積んでいる割合が高いと見受けられます。

8年ほど経験を積んだ30代から徐々にフリーランスに転身するエンジニアが増え、40代で独立のピークに達しているようです。

出典:ランサーズ|フリーランス実態調査2024

業種別平均年収

ITスキルを活かして働いているフリーランスエンジニアの年収相場は、720~840万円前後です。

以下は代表的な3つの職種の平均年収になります。
  • システムエンジニア(SE):720〜960万円程度
  • プログラマー:600〜840万円程度
  • ネットワークエンジニア:480〜1,200万円程度
出典:ランサーズエージェント|フリーランスエンジニアの年収・キャリアの実態調査2024

円グラフを参考にすると、フリーランスITエンジニアで年収800万円以上稼いでいる方の割合はダントツで多くなっています。

自分のスキルで独立した場合「いくらくらい稼げるのかな?」と気になる方は、案件情報を見てみることで収入相場のイメージがつきやすいでしょう。
項目 案件1 案件2
プログラミング言語 AWS、Java Java、SQL
案件内容 クラウド環境の提案、システム開発 Webシステム開発
必須スキル ・AWS
・顧客折衝経験
・提案経験
・Java
・SQL
・フレームワークを用いた開発経験
契約期間 2025年5月〜長期予定 2025年5月〜長期予定
給与 90~100万円/月 60~70万円/月
こだわり リモート有 原則出社

出典:moveIT!

案件の獲得方法

フリーランスITエンジニアが仕事を獲得する方法のなかでも、とくに人気が高いのが「フリーランスエージェント」の活用です。

自分で案件を見つけて、契約にいたるまでの難易度が高いため、フリーランスITエンジニア向けの案件を多く取り扱っているエージェントの利用が効率的でしょう。

面接対策やポートフォリオ作成の相談もできるため、ひとりで準備を進めるのが不安な方におすすめです。

出典:ランサーズエージェント|フリーランスエンジニアの年収・キャリアの実態調査2024

満足度

Relance(リランス)の調査によると、「今後もフリーランスとして働き続けたい」と思う方は半数以上います。

正社員に将来的には戻りたいフリーランスエンジニアの方もいますが、短期的に見ると8割の方がフリーランスの働き方に満足しているようです。

出典:Relance

トラブル経験

「独立するとトラブルがおきないか心配」と、考える方もいるでしょう。

フリーランス協会の調査によると、トラブルを経験したことがあるフリーランスの割合は約1割と比較的少ない結果が出ています。

よくあるトラブルとして「支払いの遅延」や「契約の一方的な変更」、「連絡不通」などがあげられます。

トラブルを避けるための一つの方法として、口頭での契約を避け、契約書をしっかりと交わすようにしましょう。

トラブル時にサポートしてくれる保険やエージェントに登録しておくのもおすすめです。

出典:フリーランス協会「フリーランス白書2024」

フリーランスエンジニアになるメリット

続いてはフリーランスエンジニアを現実的な面で見たときのメリットを4つ紹介します。

仕事が選べる

フリーランスエンジニアは、自分に合った案件を選べるのがメリットです。

自分で新しくチャレンジしたい案件も、しっかりスキルを身に着けていけば獲得可能です。

ずっと同じような仕事ばかりで飽きてしまうという心配もありません。

収入アップが期待できる

ランサーズの調査によると、フリーランスに転身して年収が上がった人は全体の6割を越えており、下がった人は2割未満です。

そのため、独立することで収入が下がる心配は、あまりしなくても良いといえるでしょう。

フリーランスは正社員よりも成果が収入に直結しやすいため、スキルを高めていけば収入アップも期待しやすい働き方です。


出典:ランサーズ「フリーランス実態調査2024」

人間関係が簡素になる

特定の人とコミュニケーションをとったり、会社の飲み会に参加する必要がなかったりする点は、フリーランスエンジニアのメリットの一つです。
エンジニアの仕事が好きだけど、人間関係の構築が苦手な人にはぴったりの働き方です。

柔軟な働き方が実現できる

フリーランスエンジニアのリモートワークや、在宅ワークの案件は以前と比較して増加しています。
また出勤日数が少ない案件もあるので、副業であったり、家事育児との両立もしやすくなったりしています。
直接案件をもらう場合は、働き方の交渉をしてみるのも一つの方法です。

フリーランスエンジニアになるデメリット

続いてはフリーランスエンジニアを現実的な面で見たときのデメリットを4つ紹介します。

収入が不安定

フリーランスエンジニアは、スキルがなければ案件の獲得はむずかしいでしょう。

また、エンジニアとしての経験が豊富でも、市場が求めているものでなければ需要は低くなります。

そのため、まずは自分の市場価値を理解しておくことが重要です。

転職エージェントを利用すれば、客観的で正確な市場価値を教えてくれるので、フリーランスに転身する前に、相談してみることをおすすめします。

手当や福利厚生等がない

エンジニアに限らず、フリーランスは通勤や残業などの手当や、福利厚生がありません。
社会保険も全額自己負担で、厚生年金に加入できないため、年金額も少なくなります。
もしその点が気になる場合は、外部の福利厚生サービスを探してみると良いでしょう。

自分で営業活動をしなければならない

フリーランスエンジニアは自ら営業する必要があり、値段交渉や勤務形態の交渉もしなければいけません。

そのため、作業時間以外の時間も削られる点に注意しましょう。

取引先とのトラブル対処を自身で対応する必要がある

フリーランスエンジニアは、取引先との信頼関係が浅く、契約内容が薄いといった理由から、トラブルに発展することがあります。
報酬の未支払いや、コミュニケーション上のトラブルもおきやすくなっています。
仕事を受ける際は、案件元を調べたり、顔合わせしたりするのも大切です。

フリーランスに向いている人の特徴5選

フリーランスに向いている人の特徴を具体的に紹介します。

1. 新しいことに好奇心旺盛な人

フリーランスは自分自身の力で仕事を獲得し、実績を残すことで仕事の幅を広げていくことになります。
会社員のように会社側がキャリアステップを用意してくれる環境ではないので、好奇心旺盛にさまざまなことにチャレンジし、スキルを伸ばしていく姿勢が重要です。
とくにエンジニア業界は技術の進歩が速いため、情報収集を怠らずスキルをアップデートしていく必要があります。

2. 自己管理能力が高い人

フリーランスは、スケジュール管理から体調管理まですべて自分で行わなければなりません。
体調を崩してしまうと収入がゼロになるリスクや、スケジュール管理が甘いとクライアントの信頼を失い仕事が減ってしまう可能性もあります。
どの業界でも納期は設定されるので、納期を守るための計画的なスケジュール管理と、日々の体調管理がフリーランスには必須です。

3. オンとオフの切り替えができる人

フリーランスには明確な休日というものが存在しません。そのため、365日ずっと仕事ができます。
しかし、それでは家庭や趣味などのプライベートに悪い影響が出たり、体調を崩してしまったりするリスクがあります。
また、自宅で仕事をすることが多い方は、オンとオフの切り替えがむずかしいと感じられる場合もあるでしょう。
長くフリーランスとして活躍するためには、自分で休みの日を設定したり、息抜きの時間を確保したりして、リフレッシュしながら仕事に挑む姿勢が大切です。

4. 金銭管理がうまくできる人

フリーランスは報酬や経費など金銭に関わる計算・管理をすべて自ら行わなければいけません。
毎月の収支をもとに必要な仕事量を逆算し、報酬が入っても使いすぎないように、的確な金銭管理が求められます。
また、1年間の収入は確定申告して各種税金を納める必要があり、年金や国民健康保険などの支出も発生します。収支のバランスが崩れてしまわないよう、計画的に管理しましょう。

5. 行動力がある人

フリーランスは自分でクライアントを探し、契約・受注、継続発注してもらえる関係を築くことが成功の秘訣です。そのためにも、日頃から交流会や名刺交換会などに積極的に参加して、人脈を増やしていく行動力が重要になります。

フリーランスに向いていない人の特徴4選

フリーランスに向いていない人の特徴を4つ紹介します。

1. 自己管理能力が低い人

フリーランスは基本的に一人で仕事をするため、自己管理能力が低いと、仕事をさぼりがちになったり、オンとオフを切り替えられずメンタルや体調に悪影響を及ぼしたりする可能性があります。
規則に沿って仕事をするほうが心地よい方はフリーランスに向いていないでしょう。

2. 責任感がない人

フリーランスは、納品物が評価に直結します。
そのため、仕事に責任感がなく適当にこなしてしまうと、契約破棄となり、クライアントが離れてしまうでしょう。
クライアントの要望を実現するために、誠実に向き合う責任感が求められます。

3. 人と関わるのが苦手な人

一人で仕事をするイメージが強いフリーランスですが、実際はクライアントやプロジェクトメンバーなどさまざまな人と関わりながら仕事をします。
プログラミングやデザイン、ライティングといった業務は一人で行っても、そこにいたるまでには多くのコミュニケーションが発生することもあります。
そのため「まったく人と関わる必要がない」と思っている場合は、イメージとのギャップに悩まされるかもしれません。

4. 営業が苦手な人

フリーランスは自分で営業し、仕事の獲得や、報酬・納期の交渉をする必要があります。そのため、自分を売り込む営業や交渉が苦手な方は、フリーランスのスタイルが苦痛に感じてしまう可能性があるでしょう。

moveIT!を利用した体験談

moveIT!」では、エンジニアに特化した仕事の紹介を行っており、フリーランスへの転身により年収アップを実現させたエンジニアが多くいます。

moveIT!に登録すると、案件やキャリアの相談、案件獲得後のサポートなど、幅広いサービスを提供しています。

ここでは、フリーランスエンジニアに転身した方の成功事例を紹介します。
約4年前にmoveIT!に登録し、フリーランスエンジニアとして活躍する吉田さん(仮名・20代男性)は、「フリーランスのほうが収入アップにつながる」と考え、フリーランスの道を選びました。

「多種多様な言語を扱えるようになりたい」「スキルアップして一人で何でもできるようになりたい」と向上心の強い吉田さんがmoveIT!を活用した結果、現在の働き方やmoveIT!のサービス内容に大変ご満足いただいています。吉田さんからは、以下のような感想をいただきました。

「フルリモート勤務なので通勤時間というお金にならない時間が完全に無くなり、月収も8〜10万円上がった」
「moveIT!は登録からレスポンスが早く、話がスムーズに進みました!」
「案件獲得後も、営業方法の相談に乗ってもらっており、サポートが手厚い」



ほかにも、moveIT!を利用した多くの体験談をいただいているので、ぜひ参考にしてください。

エンジニアインタビュー

まとめ

フリーランスエンジニアは、働く時間と場所に縛られず、年収アップも期待できる働き方です。しかし、自ら営業活動やスケジュール・お金の管理などをする必要があるので、フリーランス自体に向いていないケースもあります。フリーランスエンジニアは実力や行動力があれば、仕事の幅を広げやすく、会社員時代よりも年収がアップすることも珍しくありません。

フリーランスエンジニアへの転身に興味がある方は、ぜひ一度気軽にご相談ください。

コラム著者情報

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moveIT!は機械的なマッチングだけでなく、人との繋がりを重視したIT専門の求人紹介サポートサービスです。
フリーランスの他、正社員・契約社員・派遣・アルバイト・インターン、またはIT業界への就職転職希望者、IT業界での将来独立・起業を目指している方々など、働き方や経験者/未経験者を問わず幅広く総合的に支援するサービスをご提供しております。

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