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フリーランスエンジニアの始め方。独立前・後のやることリスト!

フリーランスとは

フリーランスとは様々な定義がありますが、この記事では以下の方をフリーランスと呼んでいます。

・個人単位で、企業と契約を結んで働く個人事業主

フリーランスエンジニアの人口

日本でフリーランスエンジニアがどれくらい居るか、ご存知でしょうか?

2020年日本国内のフリーランス人口は462万人、そのうちエンジニアの割合は統計では2.8%です。
計算してみると、フリーランスエンジニアは約12.9万人となります。
(参考:フリーランス協会|フリーランス白書2020)
もう一つ、別の調査を参考にすると、日本のIT技術者全体の人口は109万人。
(参考:「ヒューマンリソシアの調査」)
これら2つの調査を合わせて見てみると、IT技術者全体のうち約11.8%の方がフリーランスと捉えることができます。

10人に1人はフリーランスなので「意外と多いな」と感じますね。

「フリーランスエンジニアの始め方」やることリスト

会社員エンジニアからフリーランスになるために必要なことをまとめました。
・会社を辞める前にやること
・フリーランスに必要な手続き
・業務に必要な準備
に分けてご説明していきます。

会社を辞める前にやっておくべき4つのこと

現在会社員で、退職してフリーランスを目指している方は、会社を辞める前に以下の4つのことをやっておきましょう。
  • 情報収集
  • 貯金
  • 仕事環境を整える
  • 人脈を作っておく
一つずつ詳しく解説していきます。

情報収集

・自分が今持っているスキルでどれくらい仕事があるか
・案件の受注経路
・支払いサイト(締め日から支払い期日までの期間)
などはしっかりと確認しておきましょう。

具体的には、クラウドソーシングサイトや案件紹介サイトでフリーランス向けの案件を検索してみます。
いくつか内容を確認し、自分にできそうな案件がどれくらいあるか、ライバルは多いかなどをチェックしておくと良いでしょう。

クラウドソーシングを利用して案件を受注している方は、Web上でもしっかりと営業活動を行なっています。
「営業が苦手」「案件が見つけられない」といった方は、エンジニア向けエージェントサービスを利用してみると良いです。
ひとつのサービスに絞らず、いくつも登録しておくことで触れられる案件の数が多くなるのでおすすめです。

独立前から特定のクライアントが決まっている場合も、油断せず、他にも収入源を見つけられる環境を整えておくと良いですね。

案件紹介サイトを利用する際は、支払いサイトも確認しておきましょう。
【支払いサイトとは】
取引代金の締め日から支払い日までの期間を支払いサイトと呼びます。
早くて30日、長くて60日など利用するサービスによって異なるので確認しておきましょう。

貯金をしておく

会社を辞める前に、最低半年間ほど収入が無くても暮らしていけるくらいの貯金をしておきましょう。
前項でご紹介したように、支払いサイトが長いと現金収入を得るまで時間がかかります。
会社員と違い、毎月安定した収入を得られるわけではないので、貯金をして万が一に備えておきましょう。

仕事環境を整える

作業スペースの確保やパソコンなど設備の準備をしておきましょう。
事業を始めるためにかかった費用は、「開業費」や「固定資産」として計上できるため領収書などは残しておきます。

人脈を作っておく

フリーランスになると、人からの紹介で案件を受けたり、人づてに情報を得ることも多々あります。
良い人脈づくりは有益な情報を交換しあえたり、プラスに働くことも多いので仕事関係の人脈づくりを意識しておきましょう。

フリーランスに必要な手続き

会社員からフリーランスエンジニアを目指す方は「公的手続き」と「業務上必要なこと」の準備が必要になります。 
公的手続き
会社を退職してフリーランス(個人事業主)として活動するには、以下のような公的手続きが必要になります。
手続きの名称 届出先 提出のタイミング用途
開業届 所轄税務署 事業の開始から1月以内 納税のため
青色申告承認申告書 所轄税務署 開業届と同時に提出がベスト控除が受けられる
個人事業開始申告書 各都道府県税事務所 都道府県ごとに異なる 納税のため
国民年金への加入手続き 各市区町村役場 退職日の翌日から14日以内 厚生年金からの切り替え
国民健康保険への加入手続き 各市区町村役場 退職日の翌日から14日以内 社会保険からの切り替え
<リンク>
開業届
所轄税務署
青色申告承認申告書
国民年金への加入手続き
国民健康保険への加入手続き

業務に必要な準備

フリーランスは、個人で仕事を受けてお金の管理も行うため、プライベート用と仕事用を区別できるように準備しておきましょう。

具体的には、以下のような準備が必要になります。
  • 仕事用口座の開設
  • 仕事用クレジットカード契約
  • 仕事用アカウント・メールアドレス取得
  • 請求書など書類のテンプレート作成
  • 必要に応じて名刺やポートフォリオの作成
請求書などはその都度作成しても問題ありませんが、テンプレートを用意しておくと楽になります。
仕事用アカウントやメールアドレスの取得は、あらかじめ済ませておくとプライベートとの区別ができるので最初の段階でやっておきましょう。

フリーランスエンジニアを始める時の注意点

組織に所属せず自由に働けるイメージのフリーランスですが、フリーランス故の注意点もあります。
これからフリーランスになる方は、心構えをしておきましょう。
独立したては会社員より信用が低いので注意
フリーランスとして独立したての頃は、会社員よりも信用が低く、住宅ローンなど大きな借り入れは難しくなります。
社会的信用の度合いは、賃貸契約などの契約ごとにも響くので、独立のタイミングは慎重に選ぶようにしましょう。

経理や確定申告など自分でやらなければならない

会社員の場合、税金関連の処理などは全て会社で行います。
しかしフリーランスの場合は、日々の会計管理から確定申告まですべて自分で行うことになります。

初心者でも簡単に使える会計ソフトを利用したり、専門家である税理士に依頼するのも一つの手でしょう。

スケジュール管理が大変

フリーランスは、仕事の休みが決まっていないため自分でスケジュール管理をします。
納期までどれくらいのペースで仕事を進めるか、自分の体調のことも考えながら調節が必要になるでしょう。
最初はオンオフの切り替えが難しかったり、働きすぎてしまったりすることもありますが、徐々に自分のペースで仕事ができるようになってきます。

営業が苦手ならエージェント等を利用する

会社員として働いているエンジニアの方は、営業未経験の方も多いでしょう。
フリーランスになると、仕事や案件を受注するために営業活動が必要になります。

「営業が苦手」「案件探しに時間をかけたくない」という方は、条件を伝えるだけで自分に合った案件を紹介してくれるエージェントサービス等を利用しましょう。

当社サービス「moveIT!」は、業界20年のIT総合会社、業界経験が豊富なエージェントが交渉しているためマッチング度が高いのが魅力です。
利用者の満足度も90%と非常に高く、多くのエンジニアの方が理想の働き方を手に入れています。
エンジニアの方の独立・開業サポートも行なっていますので、ぜひお気軽にご相談ください。

まとめ

会社員からフリーランスエンジニアを目指す場合、独立する前後でそれぞれやっておくべきことがあります。

【独立前にやっておくべきこと】
・情報収集
・貯金
・仕事環境を整える
・人脈を作っておく

【フリーランスに必要な手続き】
・開業届
・青色申告承認申告書
・個人事業開始申告書
・年金手続き
・健康保険手続き

【業務上必要な準備】
・仕事用口座の開設
・仕事用クレジットカード契約
・仕事用アカウント・メールアドレス取得
・請求書など書類のテンプレート作成
・必要に応じて名刺やポートフォリオの作成

フリーランス(個人事業主)の始め方を理解し、自分に合った働き方を手に入れましょう。
moveIT!では、ITエンジニアの転職や起業に関するサポートを幅広く行なっています。
「今の働き方を変えたい」と思っている方は、ぜひ一度ご相談ください。

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