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システムエンジニアの仕事内容をわかりやすく解説!具体例や年収も紹介

近年需要がどんどん高まっているシステムエンジニア(SE)。
人気の職業であり、一度は皆さんも名前を聞いたことがあるのではないでしょうか。
今回は、「目指してみよう」と考えている人、「どんな職業か気になる」という人に向けて、システムエンジニア(SE)の仕事内容をわかりやすくご紹介していきます!

仕事の具体例や、1日のスケジュール例、平均年収などについても解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

システムエンジニア(SE)とは?プログラマーとの違い

システムエンジニア(SE)とは、ソフトウェア開発の現場で上流工程を担当するエンジニアのことを指します。
上流工程の仕事内容をわかりやすく言うと、開発の流れのなかの「要件定義」と「設計」の部分のことです。
クライアントとコミュニケーションをとりながら、仕様書を作っていきます。

プログラマー(PG)は、その仕様書に沿ってコーディングしていきます。

システムエンジニア(SE)の仕事内容が「案件窓口に立つ広範囲なもの」であるのに対して、プログラマー(PG)は「専門的なプログラミングスキルを必要とされる」といった違いがあります。
プログラマーとシステムエンジニアの違いについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もご参考にどうぞ。
関連記事:SEとプログラマーは何が違う?仕事内容や給与など

常駐SE・社内SEの違い

システムエンジニア(SE)について調べていると、客先常駐SE社内SEといったワードを目にします。

両者は働き方に大きな違いがあるため、詳しく説明します。

客先常駐SE



客先常駐SEとは、技術者を求める企業に派遣され、常駐して働くエンジニアのこと。
客先常駐は、SES(システムエンジニアリングサービス)と呼ばれる委託契約の一種です。
派遣期間中、エンジニアは派遣先の会社に毎日出社します。
自分が所属する会社に出勤することは少なく、月に一度報告書の提出のために出社する程度となります。

社内SE


社内SEは、自分が勤める会社の課題を解決するために、システムを導入・改修・運用を行うのが主な仕事内容です。
仕事内容は幅広く、企業によって担当する範囲や業務内容は異なります。
プロジェクトの進捗管理など管理業務を任されることもあるため、開発をメインで行うシステムエンジニアに比べ、マネジメント能力が求められます。

システムエンジニア(SE)の仕事内容

システムエンジニアの仕事内容は「家を作るときの建築家に似ている」とよく例えられます。

建築家は、家を建てたい方の要望を聞き、設計図を作ります。
そんな建築家と同様、「システムエンジニア(SE)」もクライアント(お客さん)からシステム開発の要望を聞き、ネットワーク構成を設計します。

そして実際に家を建てるときに作業をするのは大工ですが、システムを構築するときは「プログラマー(PG)」がプログラミングをします

このように、クライアントの要望を受けてからの流れを想像すると、システムエンジニア(SE)の仕事内容がわかりやすくなります。
1つのシステムを開発して、納品するまでの具体的なプロセス例で見ていきましょう。

システムエンジニア(SE)が行う仕事内容のプロセス

システム開発とは何か?


そもそも、システム開発とは「これまで行ってきた業務の効率化のために、ソフトウェアを使ってその業務にあったシステムを作り上げること」です。
よく“IT化”という言葉を耳にしますが、IT技術やデジタル技術を活用しアナログな作業をデジタルに変換して、業務効率化やコスト削減を目指す手助けをしています。
ではシステムエンジニアの役割を、システム開発・ソフトウェア開発のプロセスに沿ってご説明します。

①要件定義


この工程でのシステムエンジニア(SE)の仕事内容は、クライアントがどのようなシステムまたはソフトウェアを望んでいるのかをヒアリングし、要求を分析していくことです。

②設計


続いて、クライアントの要求を実現するために、どのようなシステムを開発すれば良いのかを考えます。
プログラミングを行うための細かい設計まで決定し、仕様を記載した仕様書(設計書)を作成するのもシステムエンジニア(SE)の仕事です。

③プログラミング


仕様書ができたら、プログラマーにプログラミングを依頼したり、時には自分自身でもプログラミングを担当します。

④テスト


システムが完成したとき、設計書の仕様通り動いてくれるかをテストするのもシステムエンジニア(SE)が担当します。

ただ、これらすべての仕事を一人のシステムエンジニアが行うのではありません。
プロジェクトの大きさによって関わるシステムエンジニアの数が変わってきます。

⑤リリース


設計したシステムやソフトウェアに問題がなければ、クライアントに納品・リリースとなります。

⑥保守・メンテナンス


システムやソフトウェア開発は、開発・納品して終了ではなく、システムが正常に動作しているか、定期的にチェックが必要です。
運用が開始してからトラブルがあった場合は、トラブル対応などが必要になる場合もあるでしょう。
この場合のトラブル対応もシステムエンジニアが対応する必要があるため、幅広い知識が求められます。

関連記事:ITエンジニアの種類を解説!あなたが目指すのはどのITエンジニア?

システムエンジニア(SE)の「1日のスケジュール例」は?

システムエンジニア(SE)の仕事内容が分かったところで、1日がどんなスケジュールなのかを見ていきましょう。
以下はある日の、上流工程システムエンジニアの1日です。

9:00~ 出社後メールチェック


最初はメールチェックをします。
クライアント先、チーム内での報連相は欠かせません。

9:30~ ミーティング・定例 
その日の業務内容、進捗などをチームで共有します。

10:00 システム設計
担当のシステム案件の基本設計書や詳細設計書の作成を行います。

12:00 お昼休憩

13:00 メールチェック
業務で支障が出ていないか、緊急の連絡がないかなど、メールチェックは欠かせません。

14:00 移動してクライアントと打ち合わせ
クライアント先との窓口になるため、相手先へ訪問して、しっかりとヒアリングしていきます。

16:30 議事録作成
先ほどのクライアント先との打ち合わせを参考に、議事録を作成していきます。

17:30 ミーティング・定例
業務の最後にも進捗共有、翌日以降のスケジュールなどを共有します。

18:00 残業がなければ退社
企業や仕事内容、立場などにもよりますが、システムの運用・保守を行う上で残業が多くなってしまうこともあります。

構築を担当するシステムエンジニアの場合は、深夜稼働の場合もあります。
同じシステムエンジニアでも、担当する業務内容により仕事の内容は異なりますので事前に確認しておきましょう。

システムエンジニアになるメリット

ここではシステムエンジニアになるメリットを3つご紹介します。
  • 人材としての需要が高い
  • 女性や未経験でも合理的に働ける
  • 高年収を目指せる

人材としての需要が高い

近い将来AIに仕事を奪われる未来がリアルにイメージできる世の中になりつつありますが、システムエンジニアの仕事が無くなることはないと考えられます。

冒頭でもお伝えした通り、IT化の裏側にはシステムエンジニアの存在があります。
しかし、その数は全く足りていない状態です。
需要が高いので、将来性もある職業なのです。

女性や未経験でも合理的に働ける

IT業界自体が新しい業界なため、日本の古いしきたりを守るような企業は少ないでしょう。
そのため、年功序列や不合理な習慣の中で我慢しながら働くことはかなり少ないです。

システムエンジニアの世界では、女性も多く活躍しているため"女性だから出世できない"というケースも少なく、男女ともに実力で評価されることが多い業界といえます。

高年収を目指せる

システムエンジニア(SE)として働き始めた1年目から年収が高いかというとそうではありません。
しかし、経験を重ねて能力が身につくことで収入もアップしていきます。

特に、自分の得意分野に特化することで頼られるシステムエンジニアになれるでしょう。
実力主義の世界ですので、スキルを活かし仕事をこなしていくことで、若いうちから高い年収を稼ぐことは十分に可能です。

また経験を積めば、フリーランスとしての独立も可能になります。

システムエンジニア(SE)の平均年収

一般的なシステムエンジニアの平均年収は、500万円〜600万円ほどとなっています。
設計などの上流工程を担当するシステムエンジニアは、プログラマーよりも年収が高い傾向にあります。

ただ、経験年数や雇用形態によって年収は異なるため、詳しく知りたい方はこちらの記事もご参考にどうぞ。
関連記事:システムエンジニア(SE)の単価相場|会社員・フリーランス・スキル別

システムエンジニア(SE)に必要なスキルとは?資格は必要?

システムエンジニア(SE)は幅広い知識が必要になりますが、それだけでは足りません。
システムエンジニアに求められるのは主に下記の3つのスキルです。
  • ITスキル
  • マネジメント力
  • コミュニケーション力

ITスキル

システムエンジニアはシステム開発が仕事ですので、プログラミングに関する知識は必須となります。
携わる業種により必要となる言語は異なるため、特定の業種を目指すなら習得する言語の範囲は限られてくるでしょう。
ITスキル(技術面)が高いと、クライアントへの提案やプログラマーへの指示も的確に行えるため、ITスキルが高いに越したことはありません。

マネジメント力

システムエンジニアは、1つのプロジェクトで複数のプログラマーをまとめるリーダー的な役割を担うこともあります。
プロジェクトを円滑に進めるためには、スケジュール管理やチームを管理するマネジメント力が必要となります。

コミュニケーション力

パソコンに向かって仕事をしているイメージのシステムエンジニアですが、コミュニケーション力も必要です。

ソフトウェア開発の現場では、クライアントから要望を聞く際や、要望を聞いて提案を行う時、チームとのやりとりなど多くのコミュニケーションが発生します。

コミュニケーション力は、クライアントとの信頼関係や円滑なプロジェクト遂行に結びつくため、スキルとして身につけておく必要があります。

資格はあればベター

システムエンジニア(SE)に資格は必須ではありません。
しかしあったら便利でチャレンジしやすい資格は以下の2つです。

ITパスポート


未経験が独学でも取得しやすい、初歩的な国家資格になっています。
入門的なレベルで、基礎知識を付ける上で取っ手おくこともおすすめです。

基本情報技術者試験


ITパスポートより少し踏み込んだ内容の国家資格です。
合格率も25%ほどで、簡単に合格できないので、しっかり時間をとって取り組むことが重要です。

システムエンジニア(SE)に向いているのはこんな人!

freelance
システムエンジニア(SE)には以下のような人が向いています。
  • ITに興味がある
  • コミュニケーション力がある
  • 新しいことに取り組むのが好き

ITに興味がある

IT技術に興味関心があったり、好きであると技術の習得や勉強に積極的に取り組めます。
当たり前のように感じるかもしれませんが、「興味がある」「好き」なことを仕事にすると楽しさややりがいも感じやすく、向上心にもつながります。
その業界で働ける喜びも感じられるでしょう。
一口にシステムエンジニアと言っても、仕事内容はさまざまですので自分の興味をそそられる分野が見つかると良いですね。

コミュニケーション力がある

エンジニアというとパソコンと向き合い、人と接する機会が少ないと思われがちですが、システム開発はチームで行います。
そのため、プロジェクトを進めていくためにチームメンバーとのコミュニケーションは必須です。
さらに、クライアントからの要望を受ける際にもコミュニケーション力は必要です。
人気者になるようなコミュニケーション力は必要ありませんが、相手の話をよく聞き、何を求めているのか理解する力や、自分の考えをわかりやすく相手に伝える力が重要となります。

新しいことに取り組むのが好き

IT業界は変化のスピードが早いため、情報感度を高く保ち自分自身も新たな知識を学び続ける姿勢が大切になります。
前述した「興味関心」にも繋がる話ですが、自分自身を自主的にパワーアップさせられる人は業界で長く活躍できるでしょう。

まとめ

システムエンジニア(SE)の仕事内容は、クライアントからの要望を聞きシステムの設計をすることがメインです。
状況に応じてプログラミングや、トラブル時の対応が必要になるため、幅広い知識が必要となります。
しかし将来性がある分、目指すのに十分価値のある職業でもあります。
「ITに興味がある」「コミュニケーション力がある」「新しいことに取り組むのが好き」な方は、システムエンジニア(SE)を目指してみてはいかがでしょうか?

これからの時代、システムエンジニア(SE)はより重宝される時代となるでしょう。
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コラム著者情報

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