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エンジニアがフリーランスになるために知っておくべき6つのこと。独立までのステップも解説

現役エンジニアで、フリーランスに興味を持っているという方、意外と多いのではないでしょうか。

会社や団体に所属せず、個人単位で仕事をする「フリーランス」という言葉が定着しつつありますね。

そこで、この記事では「エンジニアのフリーランスって実際どうなの?」と思っている方に向けて
・フリーランスエンジニアの需要
・エンジニアがフリーランスで働くメリット、デメリット
・フリーランスエンジニアの平均年収
・フリーランスエンジニアに向いている人、向いていない人
・未経験からフリーランスエンジニアになるステップ
・案件の獲得方法
について解説していきます。

エンジニアのフリーランス需要は増えている!

まず「エンジニアがフリーランスで働き続けられるのか?」というのが気になるところではないでしょうか。

需要については、現場で活躍されているエンジニアの方が身に染みて感じていることと思われます。
ここではまずデータを参考にフリーランスエンジニアの需要についてご紹介します。

エンジニアなどのIT人材は年々需要が伸びていますが、企業は人材確保に頭を悩ませています。
社内に専門分野のエンジニアが居ない場合、外部に発注・委託するというケースも珍しくありません。

企業の人材不足

日本と米国のデジタル事業に対応する人材についての充足度を調査した結果をご紹介します。(引用:DX白書「2023」

デジタル事業に対応する人材の分類
この調査による人材の分類は下記の通り。
デジタル事業に対応する人材の「量」の確保状況
2021年エンジニア/プログラマーの量が「大幅に不足している」「やや不足している」と答えた日本企業は合わせて47.5%でした。

しかし2023年になると、65.1%と非常に高い割合を占めています。
デジタル事業が盛んになっている今、企業からの需要が人材の供給を大幅に上回っていることが分かります。
画像出典:DX白書2021|IPA独立行政法人情報処理推進機構 画像出典:DX白書2023|IPA独立行政法人情報処理推進機構
企業としては、エンジニアを外注することで以下のようなメリットがあります。
・必要な時に必要な業務だけを外注するためコストを抑えられる
・社会保険料などの負担をする必要がない
・即戦力となる人材をスピーディに確保できる
以上のような背景から企業のエンジニア外注・委託需要が高まっており、エンジニアのフリーランス需要も増加しています。

エンジニアがフリーランスで働くメリット

続いては、エンジニアの方がフリーランスで働くことのメリットをご紹介します。

メリット1.キャリアのリスクを分散できる

会社員として働いていると、会社から指定されたポジションにつき、上司からの指示で仕事をこなしていくことが大半です。
基本的に個人の意思や、やってみたい業種があったとしても、希望するポジションに就けないことも多々あります。

一方、フリーランスエンジニアは案件や仕事を自ら選択できるため、キャリアや習得するスキルも自分自身で選べます。
様々な分野を経験し、エンジニアとしての市場価値を高めていくことも可能。
一つの企業に縛られることがないので、リスクを分散できます。

メリット2.仕事内容や働き方を選べる

フリーランスエンジニアになると、会社からの支配や命令から解放されます。
もちろん報酬を受け取る以上、クライアントの要望に応える必要はありますが、ブラック企業のような過重労働を強いられることは無いでしょう。
仕事を受ける量や内容、労働時間なども自分自身で選択していくことが可能。

自分に合った働き方をしたい方、仕事内容を自分で選びたい方、ワークライフバランスを優先したい方にとって、フリーランスは非常に魅力的な働き方です。

メリット3.年収アップが見込める

フリーランスエンジニアは、実績が年収に直接反映されるため、実績に比例して収入もアップしていきます。

会社に雇用されていると、個々人の実績はなかなか評価されにくいところがあります。
しかフリーランスは実績が収入に直接反映されるため、モチベーションの維持にも繋がります。

メリット4.人間関係のしがらみが少ない

エンジニアがフリーランスとして働く場合、案件ごとに受注したり、常駐型でもリモートワークが多かったりします。
そのため、人と必要以上に関わりをもつことが必要ありません。

「エンジニアの仕事内容は好きなのに、人間関係が面倒くさい」
そんな方はフリーランスになることで、職場での無駄なコミュニケーションを避けることができます

エンジニアがフリーランスで働くデメリット

続いては、エンジニアの方がフリーランスで働くことのデメリットをご紹介します。
メリットだけに目を向けて独立すると、「こんなはずじゃなかった・・・」と後悔に繋がるかもしれません。

デメリットやリスクも理解した上でキャリアチェンジしましょう!

デメリット1.収入が安定しない

一番のデメリットは、収入が安定しないこと。
会社員として働いていると、会社が抱えている案件を担当し、月の仕事量に関わらず安定した給与がもらえます。

一方でフリーランスになると、自分で案件を受注しなければ仕事は無く、会社員に比べると収入を安定させることが難しくなります。

会社員と比べて年収が変わらなくても月収でばらつきが出たりするので、一時的に収入が下がった時のために貯蓄しておくと安心です。

デメリット2.仕事・お金の管理を自分でしなければならない

フリーランスエンジニアになると、仕事量やお金の管理まで自分でしなければならないのもデメリットです。
・案件の納期管理
・タスク管理
・収支管理
・確定申告
など、業務以外の仕事が増えてしまいます。
フリーランスエンジニアは、案件をこなすだけが仕事ではないと頭に入れておきましょう。

デメリット3.営業・交渉活動を自分で行わなければならない

フリーランスエンジニアは案件を受ける上で、詳細な要件のヒアリング、単価・納期交渉、営業活動等を自分で行わなければなりません。

営業活動の経験がある人、コミュニケーションスキルが高い人は問題ないかもしれませんが、交渉などが苦手な人にとってはデメリットになり得ます。
本来の業務以外に必要なタスクが増えてしまうため、面倒に感じることも多いのが実情です。
エージェントや案件紹介サイトを利用するなどして、本来の業務に集中できる環境を整えておきましょう。

【業種別】エンジニアのフリーランス平均年収

エンジニアのフリーランス全体の平均年収は、およそ700万円〜800万円ほどと言われています。
業種別に見てみると、下記のようになっています。

プログラマー平均年収
年収:500〜700万円
業務内容:プログラミング言語を使った開発

システムエンジニア(SE)平均年収
年収:600~1000万円
業務内容:システム開発、設計・製造・テスト

データベースエンジニア平均年収
年収:500〜700万円
業務内容:データベース構築、管理・運用

サーバーエンジニア平均年収
年収:500〜700万円
業務内容:サーバー構築、管理・運用

Webエンジニア平均年収
年収:500〜700万円
業務内容:ウェブのプログラミング、システム開発

ネットワークエンジニア平均年収
年収:600〜1000万円
業務内容:電子機器間のネットワーク構築・運用

プロジェクトマネージャ平均年収
年収:700〜1000万円
業務内容:プロジェクトの計画、開発、運用、評価

ただし、フリーランスの収入については仕事量やスキルにより個人差があります。
ご自身がお持ちのスキルで、どれくらいの年収が稼げるか気になる方は、一度案件情報を見て収入のイメージをしてみると良いでしょう。

最新案件一覧を見てみる

関連記事⇨フリーランスの収入ってどれくらい?リアルな金額と労働時間を調査!

どんな人がフリーランスエンジニアに向いている?

フリーランスエンジニアに向いている人の特徴には、以下のようなものが挙げられます。
・自己管理ができる
・エンジニアの仕事が好き
・責任感を持って仕事ができる
・行動力があり主体的に動ける
フリーランスになると、今まで会社に任せていた業務は全て自分で行うことになります。
そのため、スケジュールやお金の管理など、自己管理は絶対条件と言えるでしょう。

フリーランスエンジニアに向いていない人は?

一方フリーランスエンジニアに向いていない人は、

・チャレンジ精神がない
・不安定な状況が苦手
・案件やお金の管理ができない
・コミュニケーションが苦手

どうしても仕事の状況、収入が安定しにくいので、その状況に耐えきれない安定志向の人には向いていません。
それに伴って、リスクを負ってでもチャレンジするという精神がないと上手くいかないのです。
また基本的な案件・タスク管理、お金管理、コミュニケーションなどを怠りがちな人は、クライアントからの信頼性にも欠けてしまいます。
信頼性を失うことで、案件の受注にも影響が出てしまうため向き・不向きは慎重に見極めましょう。

関連記事⇨フリーランスエンジニアに向いているかがわかる!「向き・不向き」の見分け方

未経験からフリーランスエンジニアになるには?初心者のための4ステップ

フリーランスエンジニアになるには、まず以下の4ステップを踏みましょう。

未経験でもこの4ステップを必ず押さえながら、少しずつスキルアップしていきましょう。
1. スクール、独学で勉強
2. ポートフォリオを用意
3. セミナーや勉強会に参加しておく
4. 軽い案件から受け始める
「セミナーや勉強会に参加しておく」ことは情報収集の機会にも、人脈を広げる機会にもなるので是非参加してみてくださいね。

フリーランスエンジニアの「案件獲得方法3選」

続いてはフリーランスエンジニアが案件を獲得する方法を3つご紹介します。
主な方法は以下になります。

・紹介を受ける
・クラウドソーシングを利用
・エージェントを利用

自分に合った方法を選んで活用していきましょう!

紹介を受ける

具体的には、会社に勤務していた時の仕事仲間や取引先など仕事ぶりを知っている方から紹介を受ける方法です。
仕事のスキルや実績、人柄を理解している信頼感と安心感から、受注後の仕事もスムーズに進みやすいでしょう。
また、SNSなどを通じて案件を受注することもあるので積極的に活用していくこともおすすめです。

クラウドソーシングを利用

クラウドソーシング」とは、仕事を発注したい企業がインターネット上で不特定多数の人々に業務を発注する業務形態のこと。

クラウドは「crowd(群衆)」を意味し、「sourcing(調達)」を合わせた造語です。

代表的なものとして『ランサーズ』や『クラウドワークス』などがあります。

特徴としては、データ入力・ライティング・ロゴ作成からアプリ開発まで幅広い業種に対応
クラウドソーシングで取れる案件のほとんどが、単発のお仕事となります。
条件の良い案件は競争率が高く、利用するサイト上での実績がないと案件を受注するのが難しいという難点もあります。

エージェントを利用

「エージェント」とは、個別で案件の紹介を行ってくれるサービスのことです。
案件の希望条件などをヒアリングし、個人のスキルに合った案件の紹介を行っています。

クラウドソーシングサービスで公開されている案件よりも報酬が高いプロジェクトが多い傾向があり、フリーランスエンジニアが安定した収入を確保する上で役に立ちます。

細かいサービスはエージェントごとに異なりますが、「moveIT!」では案件紹介以外にも、キャリアアップの無料個別相談面接サポート福利厚生サービスなどフリーランスのためのサービスを受けることができます。

エンジニアがフリーランスとして継続して稼ぐコツ

エンジニアがフリーランスで継続して安定した収入を得るのは簡単なことではありません。
ここでは、継続して安定した収入を得るためのコツを4つご紹介します。

自分に合った案件を継続して受注する

営業経験の少ないエンジニアが企業へ営業を行い、条件の良い案件を受注し続けることは非常にハードルが高いです。

そのため最近ではフリーランス向けのエージェントや求人サイトなどのサービスにも注目が集まっています。

自分のスキルに合った案件を受注し、実績を積むことで継続して案件を受注できるようになり、長期継続のプロジェクトや案件を獲得することで、フリーランスでも安定した収入を稼ぐことが可能になります。

案件探しに時間をかけない

エンジニアのフリーランスとして働き始めると、実務以外にも「営業や先方とのやりとり」「スケジュール調整」「経理」「事務作業」など様々な業務に追われます。

そんな中、「案件を探す」ことに時間をかけるのは非効率といえるでしょう。
エンジニアのフリーランス向けサービスを利用できるところは利用し、自身の業務に専念できる環境を整えておくことも重要です。

まとめ

業界全体でエンジニアのフリーランス需要は増加傾向にあり、活躍できる案件も増えています。
エンジニアのフリーランスになるには、時間もかかりますが、情勢的には良いタイミングと言えるでしょう。

ご自身の向き・不向き、仕事のメリット・デメリットも踏まえた上で、自分に合った働き方を手に入れましょう。

コラム著者情報

moveIT運営事務局


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